【2014年 05月 12日】
「お気に入りのシャンソンを聴きながら お洒落にカジュアル・フレンチ」6
渡邊みき

『お気に入りのシャンソンを聴きながらお洒落にカジュアル・フレンチ⑥』 渡 邊 み き

第6回:”C’est si bon” & La cuisine française aux saveurs italiennes
『セ・シ・ボン』&イタリアの香りを楽しむフレンチ

「カジキマグロのムニエル サラダ仕立て バルサミコソース」
「トマトのスープ ハーブのポテトニョッキ添え」
「パルフェ・オ・カフェ」

今回からのエッセーは、フランス本土を出て隣国へちょっと旅行して、異国の香りを添えたフレンチのメニューとその国と深い関わりのあるシャンソンや歌手にスポットをあててご紹介したいと思います。地理的にフランス本土はベルギー、ドイツ、イタリア、スペイン、スイスなどと国境を接しており、フランス料理のルーツはイタリアにあると言われていますし、フランスは移民の国、私たちに馴染みのあるフランスで活躍したシャンソン歌手たちの出身国も様々です。今回のシャンソンは『セ・シ・ボン』。多くの歌手が歌い、世界中で愛されている曲ですが、まずはフランスのお隣りイタリア出身のイヴ・モンタンによって歌われた陽気でオシャレな”C’est si bon”を聴きながら、イタリアの香りを添えたメニューをお楽しみ頂きたいと思います。

カジキマグロのムニエル サラダ仕立て バルサミコソース

フランス料理では、魚に小麦粉をまぶしてバターで焼くのが「ムニエル」の定番ですが、今回はイタリア風にオリーブオイルをベースにしました。この調理法は、フランス語では”à la meuniere”(ア・ラ・ムニエール)と言い、「粉屋風の」という意味になります。

材料【 Ingrédients 】4人分

カジキマグロ切身 4 切 / サラダ用ベビーリーフ、にんじん・紫きゃべつ・パプリカのスライスなど 適量 /  プチトマト4個 / EXオリーブオイル 大さじ1 / 塩・こしょう 適量 / 薄力粉 適量

《バルサミコソース》バルサミコ酢 200cc / はちみつ 大さじ1 / EXオリーブオイル 大さじ1 / 固形ブイヨン 1/2個 / 塩・こしょう 適量

《アンチョビ風味ヴィネグレットソース》ピュアオリーブオイル 100cc /  白ワインビネガー 大さじ2 / マスタード 小さじ1 / アンチョビ1切 / パセリみじん切り 小さじ1 / 塩・こしょう 適量

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作り方 【Rcette】

《バルサミコソース》
①鍋にバルサミコ酢と固形ブイヨンを入れ、弱火にかける。
②①を3分の1の量になるまで煮詰めて濃縮ソースを作る(焦がさないように注意!)。
③仕上げにオリーブオイルとはちみつを加え、塩・こしょうで味を調える。

《アンチョビ風味ヴィネグレットソース》
①マスタード(出来ればフランス・ディジョン産の粒なしマスタード)と塩を混ぜ合わせる。
②①に白ワインヴィネガーを加え、さらによく混ぜる。
③②にオリーブオイルを少しずつ加え、泡立て器でとろみが出るまで撹拌する。
④③にアンチョビとパセリのみじん切りを加える。

《カジキマグロのムニエル》
①カジキマグロの切身の両面に、塩・こしょうで軽く下味をつけ、薄力粉をまぶす。
②熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、強火でカジキマグロの表面に焼き色をつける。
③②を200℃に温めたオーブンで約5分間ローストし、中まで熱を入れる。
④予め準備しておいたカット済みのサラダをカジキマグロの上に盛り付け、1/4にカットしたプチトマトを魚の周囲に飾る。
⑤ヴィネグレットソースはサラダと魚の上から、バルサミコソースは魚の周りにかけて、出来上がり!

トマトのスープ  ハーブのポテトニョッキ添え

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材料【 Ingrédients 】4人分

《ポテトのニョッキ》じゃがいも600g / 小麦粉60g / 卵黄2個 / バター10g / パルメザンチーズ 小さじ2杯 / フレッシュハーブ(お好みで、セルフィーユ・ディル・ミント・シブレット・イタリアンパセリなど)みじん切りで大さじ1杯分程度 / 塩・こしょう 適量

《トマトのスープ》玉ねぎ1個 / にんじん1/2本 / なす1本 / トマト缶 1缶 / にんにく1片 / 生ハム2枚 / 鶏がらスープの素 大さじ2杯 / 水800cc / 白ワイン 大さじ2杯 / EXオリーブオイル 大さじ2杯 / はちみつ 小さじ1杯 / 塩・こしょう 適量

作り方 【Rcette】

《ポテトのニョッキ》
①じゃがいもを茹で、熱いうちに皮をむき、木べらなどでつぶしてから冷ましておく。
②①にふるった小麦粉、卵黄、バター、パルメザンチーズ、ハーブのみじん切り、塩・こしょうを加え、よく混ぜる。
③打ち粉をした台の上で、①の生地を直径1cm程度の棒状に伸ばし、2cm幅にカットしたら軽く丸めて、フォークの背を押し当てて筋をつける。
④たっぷりの湯で茹でる。ニョッキが浮き上がってきたら茹で上がりのサインなので、すくい上げて、バットに並べる。

《トマトのスープ》
①にんじん、なす、玉ねぎは皮をむき、1cm角に刻む。にんにくはみじん切りにする。
②玉ねぎとにんにくをオリーブオイルでよく炒め、にんじん、なす、トマトの水煮を加える。鶏がらスープの素、はちみつ、白ワイン、水を加えたら、ときどきかき混ぜながら、約15分弱火で煮込む。
③塩・こしょうで味を調え、火から下ろし、茹で上げたニョッキと、細かく刻んだ生ハムを加えて、出来上がり!

パルフェ・オ・カフェ

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材料【 Ingrédients 】ラムカン直径7cm 4個分

全卵4個 / グラニュー糖100g / 生クリーム(脂肪分42%)400cc / 牛乳200cc / インスタントコーヒー   大さじ1杯 / コーヒーリキュール 小さじ1杯 / 飾り用のココアパウダー、ホイップクリーム、コーヒービーンズ、ハーブなど

作り方 【Rcette】

①耐熱ボールにグラニュー糖、牛乳、卵黄を入れ、湯せんにかけ、とろみが出てきたら火から下ろして冷ましておく。
②生クリームを8分立てに泡立てる。
③インスタントコーヒーを、小さじ2杯の湯で溶かしておく。
④①が冷めたら、コーヒーとリキュールを加える。
⑤④に泡立てた生クリームを加え、均一になるよう混ぜ合わせる。ラムカンに流し入れたら冷凍庫で冷やし固める。
⑥十分に凍ったら、ココアパウダーをふりかけ、ホイップクリーム、コーヒービーンズ、ハーブなどで飾り付けをする。

「セ・シ・ボン」、それはとっても素敵!というタイトル。テーマは恋愛です。皆さんは恋をしているとき、どんなことが素敵に思えますか?…さて、この「セ・シ・ボン」では、恋をしているときの《8つの素敵なこと》が歌われています。歌詞は歌い手によって男性、女性バージョンがありますが、ここでは女性の視点から見た訳詩で見ていくことに致しましょう。

《恋しているとき素敵に思えること》

①歌いながら腕を組んで、彼とふらりと出掛けること
②他愛もないことを長々と話して愛を囁きあうこと
③彼の瞳に希望の光をみて、嬉しくて身震いすること
④ちょっとした恋のときめきが100万フランより価値があること
⑤彼にいつでも何度でもキスができること
⑥踊りながら彼が私の背中でピアノを弾くような仕草をすること
⑦彼の腕の中で、すべてが私のものだと思えること
⑧愛しあっているなら理由なんて探す必要がないこと

イヴ・モンタンの軽やかで明るい歌声で語られる、8つの素敵な恋のときめき、いかがでしたか?日常のちょっとした恋の歓びが次々と伝わってきて、とても幸せな気持ちになれる歌ですね。そして、お料理も美味しく”C’est si bon!”なら、”La vie est belle!”人生は美しく、最高です!

『セ・シ・ボン』を聴きながら、イタリアの香りを楽しむフレンチ、  
どうぞ素敵なひとときをお過ごしください!
BON APPETIT ボナペティ!

渡邊みき Miki WATANABE  0144-199x3001

フレンチ・レストラン&文化サロン「レスプリ・フランセ」経営。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、 フランス・グルノーブル大学に留学。フランスの生活文化に興味を持ち、音楽・料理の分野で翻訳者、通訳コーディネーターとして活動。フランス料理をダニエル・マルタン氏に師事し、2002年サロン式フレンチレストランを湘南にオープン。 2005年には南フランス・ヴァランスの3つ星レストランMAISON  PIC(メゾン・ピック)にて企業研修の機会を得る。レストラン業務に加え、コンサート・音楽サロン・フランス語講座などを企画運営、湘南における「料理と音楽」の文化交流の場となることを目指す。
幼少の頃からクラシック音楽を学び、シャンソンをパトリック・ヌジェ氏に師事。現在、レストラン経営と平行してシャンソンやフレンチ・ポップスを原語で歌う活動をしている。

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レスプリ・フランセ 神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-7-11
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