【2012年 05月 22日】
「日仏マナーのずれ」18 薮内宏

待ち合わせ
 パーティーに遅れて入ると席と料理の手配に支障をきたすので、早めに出席することになります。ホストやホステスへの簡単なあいさつも欠かすことができません。パーティーでは、待合室に椅子が用意されています。日本では、性別と年齢差に関係なく、早く着いた人が知人と座る傾向があるようです。ビュッフェ形式の立食パーティーでは、食堂が待合室を兼ねていることがあり、部屋の壁際に椅子や小さいテーブルが幾つか置いてあったりします。フランス式では、老齢者と女性に座る優先権が暗黙の内にあります。

 フランス式では、少人数のパーティーの場合、後から人が入ってくると、座っていた男性はその都度立ち上がりますが、女性は座ったままでいます。日本では、知らない人でしたら、座ったままでいるのは珍しくありません。男性も後から来た人があいさつのために近寄れば、男性は立ち上がりますが、この場合にも、日本と違って、女性は座ったままです。
 
 見知らない人たちばかりのパーティーでは、日本人は往々にして遠慮して入口の当りにたむろする傾向が見られますが、迷惑になるので、室内に入るべきです。ホストかホステスと短いあいさつを交わした後、会場内に入るべきです。

 家庭でのパーティーでも、来客に飲み物と軽いおつまみを出します。主人と主賓のあいさつで開始される前のくつろぎと顔つなぎの一時になります。

 フランス式のパーティーの開始時間は日本よりも大分遅い。したがって集会の時間が午後7時からだと言っても、食事が出るとは限りません。飲み物と軽いおつまみしか出ない集会もあります。フランスでは、夕食の開始時間は遅く、演奏会や演劇の開始時間も、例えば8時半で、日本よりも遅いので、その後で軽い夜食が欲しくなります。

 忙しくて招待されたことを忘れることがあり得ます。ホステスから電話がかかって、ぜひ来るようにと勧められれば、たとえ満腹であっても、駆けつけて食事をいただくのが礼儀です。

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