【2013年 05月 30日】
「シャンソンとその発音法」 2 薮内宏

Les croix

この曲も、深みを出すために「<エ」の発音に気を付けて下さい。発音される口を閉じ気味の「E」にも気を配るといいですね。
「<エン」は、日本語の場合よりも唇の両端を狭めて、下顎を引き締めた感じで発音して下さい。

「eu」と「e」と「u」の発音
綴りでの「eu」は、「<エ」と同じようにまず口を開けて、唇の左右を寄せて、唇を少し余計に突き出すと出る音です。「<E」と表記することにしました。気をつけて下さい。唇をゆるめると、発音は「ア」になります。歌では、「e」は、口が開いた「<E」に発音する場合が少なくありません。
唇を更に緊張させてもっと前に突き出すと、こもった音の「E」が得られます。発音されるいわゆる「e」は、「<E」での唇をほんの僅か緩めて控えめに発音すればよいのです。
「u」の発音は、「e」や「eu」と同じく、ゲルマン系の発音に由来する中間音です。「u」は唇を暗い「ウ」の形にして、ひょっとこのように唇をさらに突出させ、「イ」を発音しようとすれば出る音です。日本語の「ユ」よりも澄んだ音になります。表記では、「u」を使用します。

Les croix
十字架
<レkろア

Mon Dieu, qu’il y en a des croix sur cette terre
モンデイEキリヤンナ<デkろアsur<セte<テre
神様よ、この地上に十字架がなんと多いことでしょう
Croix de fer, croix de bois, humbles croix familières
kろアde<フェr<kろアdeブア<エンble<kろアファミ<リエre
鉄の十字架、木の十字架、家族のつつましい十字架
Petites croix d’argent pendues sur les poitrines
peテイte<kろアダrジャン パンdu sur<レプアtりne
胸に釣り下がっている銀の小さい十字架
Vieilles croix des couvents perdues parmi les ruines
<ヴィエyekろア<デクヴァン<ペrduパrミ<レruイne
背教の中に失われた(埋もれた)修道院の古びた十字架

Et moi, pauvre de moi, j’ai ma croix dans la tête
エmワポvre deムア>ジェ<マ<kろアダン<ラ<テte
そして哀れな私は自分の頭の中に十字架がある(入っている)
Immence croix de plomb vaste comme l’amour
イマンsekろアdepロンヴァste<コmeラムr
愛のように大きな鉛の十字架が
J’y accroche le vent, j’y retiens la tempête
ジア<kろsye le ヴァン ジre<チエンラタン<ペte
これ(この十字架)で風を引っ掛け(引き寄せ)嵐を引き止め、
J’y prolonge le soir et j’y cache le jour
ジ<pろロンje leスアrエジカsye leジュr
夜を引き伸ばし、昼(日の光)を隠してしまう

Et moi, pauvre de moi , j’ai ma croix dans la tête
エmワポvre de ムア>ジェ<マ<kろアダン<ラ<テte
そして哀れな私は自分の頭の中に十字架がある(入っている)
Un mot y est gravé qui ressemble à« souffrir »
<エンモイ<エgらヴェキreサンbラスfりr
「苦しむ」に似た一言がそこに刻まれている
Mais ce mot familier que mes lèvres répète
<メseモファミリエke<メ<レvreレ<ペte
でも、唇が繰り返しているなじみのこの言葉は
Est si lourd à porter que j’en pense mourir.
<エシルら<ポrテkeジャンパンseムりr
余りにも重いので、それで死んでしまう思いがする。

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